「食堂シュテルン」開催によせて

わたしは今ゆりの木地区で、５歳の息子を育てています。また昨年、板橋区の「子育て支援者養成講座３級」を修了、今は２級をめざしながら、地域の親子のために何かしたいなと考えているところ。ある日、区のボランティア情報誌で「団地の縁側」さんが地域の子育て支援に取り組んでいきたい思いをお持ちであることを知ってこの話を持ちかけ、今回実現させることができました。

さて、特にわたしがフルタイムの会社員だった時は、平日、息子とふたりで外食してしまうこともよくありました。そんな時、ファミレスで、ラーメン屋で……しばしば、見知った顔に出会います。同級のママや、お顔だけは知っているけれど話したことのない他のクラスのママ。

そして、忙しさを縫ってたまにママたちと集い、平日に飲むお酒のおいしさ、おしゃべりの楽しさをわたしは知っています。

もちろん親子水いらずも素敵だけど、だいたい、平日に外食しちゃおうと思う時のママはそんな優雅さからは程遠い。さらにはどこか後ろめたさを感じていることも多いものです。――だったらたまには、似た思いを抱えるママたちが集まって飲んだり食べたり話したりすれば、何か楽しいことが起きるかも!?!?!?　この思いつきから、「シュテルン」は始まりました。

「Ｓｔｅｒｎｅ」は、ドイツ語で「星たち」です。個性豊かなこどもたちとおとなたちが明日からもキラッキラに輝けるように、ちょっとした息抜き、ちょっとした手助けを提供したい。

場としてのＳｔｅｒｎｅは、派手さよりも、日常生活にささやかな彩りを添えるものとして、継続していく方法を求めています。必要なのは、おいしいゴハン（もちろんこどもたちの分も）と飲みもの、こどもたちの安全を見守れる環境、そして、後ろめたさをどこかへ追いやって、明日への活力に変えるおとなどうしのおしゃべりです！　こどもとの生活、一緒にもっと楽しくしませんか。

2013.11　シュテルン代表　樋川