シュテルン[働くママと家族のリアルライフサポートを考える]、について。

「シュテルン」には、[働くママと家族のリアルライフサポートを考える]と、副題をつけています。

これはもちろん、参加を働くママに限定したくてそうしているわけではなく、
わたしの当事者としての問題意識がそこにあるというだけです。
わたしの25年来の親友は専業主婦ですし、本当なら、切り分けたくなどまったくありません。

ただ、ボランティア関係でも「働くママへ」と銘打った活動はまだ少なく(ないわけではない)、これからやっっていったほうがいいことなんじゃないかと、単純に思いましたし

将来的には、時間の限られている働くママたちと家族が、地域コミュニティとのつながりを生み出す場所、にしたいのですが、

現状では「時間が足りていない」ママたちを補うことに精一杯で、課題を絞ったり、解決策を見出したりするには、まだまだ時間がかかりそう。。。(わたし自身の立場も、先輩ママでも何でもなく、完全に当事者ですし)。

さらに、女性の場合は、「働くこと」についてのバリエーションがすごく多い。

子育て世代に限ったとしても、
・主婦業専門の人
・主婦でアルバイトなどしている人
・がっつりワーキングマザー(シングルマザーも)
・時短勤務など制度を活用中の人
・かつて働いていたけれど今は主婦業の人
・フルタイムだけれど非正規雇用の人
・これからがっつり働きたい人、少々働きたい人
・仕事をやめたばかりの人

などなど。

保育園など託児状況や、ママの親たちのサポート状況なんてことまで話に含めたら、さらにどえらく複雑な話になりますね。
(これは本来ならママのというより家族の話ですが、現実的には、ママの課題になっている場合がほとんど。)

子持ち女性が5人集まったら、たいてい、5者5様のキャリアを持っています。5人がまったく同じ、なんてこと、「ない」と言い切ってもいいんじゃないか、、、というくらいの印象。同じ会社の同期でも、いつしか違っていったりして。

理由はどうあれ、その多様さは、男性の比ではないです。
(男性の場合は逆に、その多様性の乏しさが、問題になってくるんだと思いますが。。。)

こういう、いろいろな状況にあるママたちを、呼び込んでいくにはどうしたらいいのか、じっくり考えていきたいです。

ただこの間、初めて気がついたことが1つあります。
それは、「働くママの」と銘打ってきたことが、子どもたちにも影響しているらしいこと。

多くのママ、そして子どもたちは、「シュテルンにまた行きたいよー」と言ってくれています。
幼いうちはもちろん、ただ、みんなで集まることが楽しい、その気持ちだけでしょうね。

ですが大きくなり、自分でチラシの文字を読めるようになれば、「自分たちは、ママが働いているから、この楽しい場所に来られるんだ」と感じ取っていくようだと、知る機会がありました。

この視点は、わたしにはまったくありませんでした。

「シュテルン」は、子どもだけで来てよい場所ではないので(ちょっとした用事など、短時間の見守り程度はうけあいますが)、
PR対象には、大人しか考えていなかったからです。

働くママ自身もそうですが、子どもたち含め家族も、ママが働いていることが理由で、何かをガマンした経験は、恐らく誰にもあると思うのです。

その「代わり」にはもちろんなりようもなく、めざすつもりもないのですが、
働いているママを、子どもたち自身が誇りに思う気持ちを
「シュテルン」が、多少なりとも支えられたらいいな、と思うようになりました。

まわりの人にえばる、特権意識といった意味ではなく。

また子どもたちに直接、「ママが働いているから来られるんだよ」などと、吹き込むつもりもサラサラありません。(それこそ特権意識的なので……)

いろいろと社会のことも知るようになった年齢の子どもたちなら、
何も言わなくても、自分で考えてくれると思います。

食堂については特に、「働くママ」と明記してしまうことに迷いも、正直なところあったのですが。
今はまだ、「働くママと、そばにいる人たち……」と、
はっきり書いていく段階かなあ、とわたしは感じています。

文責: 働くママと家族のリアルライフサポートを考える「シュテルン」 代表 樋川


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>